西本願寺の念仏は荘厳な音楽のリズム:正信念仏偈とは
浄土真宗本願寺派のお寺として有名な「西本願寺」。ここで聞いた念仏が荘厳な音楽のリズムに乗せて唱えられる素晴らしいものでした。
正信偈と呼ばれるもので、旋律の響きと共に唱えられる念仏は、極楽至極。聞いていると阿弥陀様にすがろうという気持ちになります。
真宗各派で日常的に用いられる偈文である「正信偈」は、各派が独自に定めた旋律を付けて読誦され、そのリズムやテンポ、アーティキュレーション、曲想は派ごとにかなり異なっています。京都女子大学正信偈
一度、京都の本願寺で聞いてみてください。何十人ものお坊さんが心を籠めて唱える念仏。心が震えてくること間違いありません。
動画では、その魅力の一端しか伝わらないような気がします。
冬の寒さの中で、聞く念仏は格別。一緒に唱えることができる時も。
西本願寺には、阿弥陀堂など国宝建造物や美術工芸品もたくさん。京都駅からも近いので、ぜひ法要で生の正信偈を聞いてみることをお勧めいたします。
戦国時代に有名だった一向一揆。それは、信者たちの信じる力が強かったことを示します。幸い、戦国時代が終わりを迎えた時に、西本願寺と東本願寺に分裂したものの存続することができました。この正信偈を聞いていると、そんな室町から戦国時代にかけての本願寺の強さが思い浮かびます。
もちろん、戦は誰しもが避けたいものであり、平和の象徴として、本願寺が存在することに感謝の念を捧げて、念仏を唱えたいものです。