豆しぼり

【豆しぼり:北尾】京丹波と兵庫丹波の黒豆は何が違う?

京都・兵庫の丹波地区は、黒豆の生産地で有名。その黒豆を使った和菓子が、北尾の豆しぼり。

品物は、黒豆を使った甘納豆・・・ただし、一般的な甘納豆より控えめな甘さでさっぱりしています。いくらでも食べられてしまうのがヤバい位。

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黒豆茶庵北尾の黒豆:豆しぼり

錦市場の真ん中にある【黒豆茶庵北尾 錦店】で、手に入れました。親しい仲への手土産・会社で仲の良い同僚へのお土産にも良いと思います。一人何粒行き渡るかはあなたの裁量次第。

丹波ぶどうの豆しぼり

 

材料は、黒大豆・砂糖・食塩・重曹・硫酸鉄と基本的なものだけ。京丹波産の黒豆=新丹波黒を「京・丹波ぶどう黒豆」と名付けて、ブランドになっています。豆しぼりは、そんな黒豆を独自製法で炊き上げた一品。

丹波は、昔から黒豆・マツタケ・たけのこと山の恵みが豊富な地。それゆえに、京料理の素材をはぐくむ土地でした。そのため、丹波産の素材は、いつのまにか美味しい品としてブランド価値を高めました。

そして、丹波と名前が付くと高値で取引きされるために、猫も杓子も丹波と名付けたくなったのです。

京丹波と兵庫丹波の黒豆は何が違う

ここで問題になるのが、丹波という地域の扱い。昔の国名では、山城国と丹後国の間に挟まれた山の間が丹波国でした。長らく管領細川氏の領する国でしたが、丹波の鬼として戦に強い強兵が存在。そして、時代が流れて、明治時代に、丹波国は、兵庫県と京都府に分かれてしまいます。

そのため、亀岡・丹波町は、京都府に、篠山市は兵庫県になど丹波国に二つになってしまったのです。

丹波の地名は多い

これらの事情から、丹波と名前の付く自治体は多い。兵庫県丹波市と京丹波町はややこしいですね。

丹波郡(たにはぐん / たんばぐん) – 中郡 (京都府)の古称。
京都府における丹波地方。京都丹波とも呼ぶ。中丹のうち舞鶴市を除いた区域と南丹からなる。
兵庫県丹波県民局の管轄区域。兵庫丹波とも呼ぶ。篠山市と丹波市からなる。
丹波市 – 兵庫県丹波市(たんばし)
丹波町 – 京都府船井郡丹波町(たんばちょう、現在は京丹波町)
丹波村 – 京都府中郡丹波村(現在は京丹後市)

wiki:丹波の名前が付く市区町村

さらに、兵庫県の篠山市は、丹波篠山市に改名しようという動きにでて、周辺の自治体を驚かせています。お隣の氷上郡が6町の合併時に、丹波ブランドの活用から丹波市に決まった時も、篠山市は反発していたようですし、まだ丹波の名前は増えるかもしれませんよ。

氷上郡には、仕事と良く行きましたが、のどかな田園地帯で、作物を育てるのに最適な場所。

「丹波の名がつく商品は消費者の関心が高い。町の農産物や観光への影響が心配」。町商工観光課は、市名変更に伴って篠山市に注目が集まる流れを懸念する。

篠山市によると、地元商工会や観光協会などが2月、丹波篠山市への改名を求める要望書を市長と市議会議長に提出したのを機に、動きが具体化した。京都新聞

丹波黒豆も兵庫と京都で、名前がほんのちょっぴり違う。そもそもは江戸時代から丹波黒はあって、丹波国大絵図に黒大豆が丹波国の名産品であることが記載されています。

黒豆のブランド:丹波黒

兵庫県側が命名したのが先。昭和16年が兵庫県。新丹波黒の方は、昭和56年でした。

兵庫県農事試験場が在来種(波部黒)を取り寄せて品種特性試験を実施し、「丹波黒」と命名して奨励品種に指定。京都府農業総合研究所にて京都府産の丹波黒から優良種子を選抜し、「新丹波黒」と命名。フジッコ

京丹波の黒大豆は新丹波黒

京丹波町の黒大豆は、昭和44年頃より転作作物として本格的に栽培されるようになり、町内の選抜育成した種子をもとに十年間にわたって育種改良され、昭和56年に京都府の奨励品種「新丹波黒」として府下全域に広まりました。黒大豆

兵庫県の方は、丹波黒

兵庫県の特産物「丹波黒」。丹波地方では古くから栽培され、西日本の黒豆の主流となっています。現在、県下で約1,353ha(平成28年度)が栽培され兵庫県が日本一の産地となっています。県外でも、近畿、中国、四国地方など広い地域で栽培されています。丹波黒

結論は、下記、丹波の恵み様が書いておられるように、京都丹波産も兵庫丹波産も、同じ本場の丹波の黒豆。味に大きな違いはないと思います。後は、こだわりの問題。

当店は、京都丹波で創業しておりますので、京都丹波産の黒豆を中心に皆様へ本場丹波産の黒豆製品をお届けしておりますが、兵庫丹波も近いので兵庫丹波篠山の黒豆のお取扱いもさせていただいています。もちろん、こちらも本場・丹波産の黒豆です。丹波の恵み

豆しぼりの大きさ

京都産・兵庫産、どちらの黒豆もおいしいですからね。黒豆の豆しぼり(甘納豆)を見つけたら、ぜひ、一度、味わってみてください。上品で控えめな美味しさは、皆の笑顔を引き出します。

京の黒豆北尾


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