金閣寺の遠景

京都への観光客が増えすぎてキャパが足りない!その解決策は価格と周囲への分散。

京都への外国人観光客の訪問数は2014年(平成26年)に、過去最高の5,564万人。2015年にはさらに増えて5,684万人。

宿泊客は、それぞれ、1,341万人、1,362万人と増加傾向。

このこと自体は素晴らしいことで、平成12年(2000年)に、京都市が5,000万人観光客構想を計画した目標をクリアしています。

京都への観光客数

出典:平成27年 京都観光総合調査について

※トレンドは、完全に増加傾向。なお、東日本大震災の時期やリーマンショックなどの時期には、観光客が一時的な落ち込みを見せています。

ところが、京都への観光客が増えすぎたことで、キャパシティー不足が問題になってきました。

京都観光のキャパシティー不足で満足度が低下

京都市の調査では、日本人客の満足度低下が明らかになりました。

京都観光総合調査(2015年)では、日本人客の京都観光に対する総合満足度が前年比1.1%マイナスの88.9%と2011年以降維持してきた90%を割り込み。

 残念な点について尋ねた設問の回答では、「人が多い、混雑」が前年より3・5ポイント増の13・8%、「交通状況」が4・4ポイント増の11・4%。「観光客が増加したため、ゆっくり見物できない」「バスが混雑しすぎていて利用しにくい」といった意見が寄せられており、市観光MICE推進室は「有名な観光地は外国人の増加で混雑が増し、日本人の残念度につながっているのでは」と分析する。京都新聞

京都市は街の規模が小さく、高層ビルの数も少ない。そのため、受け入れられる観光客の数にも限度があります。おそらく、そろそろピークに達しているのでしょう。金閣寺・清水寺などの有名な寺社は、観光客だらけでゆっくり見ることもできません。桜・紅葉の時期に名所旧跡を回ると人を見に来ているようですから。

鹿苑寺金閣

観光客の多い代表的なお寺:鹿苑寺金閣

嵐山に行く道・電車などの混雑っぷりは大変で、満足度の低下も仕方ないかなと思ってしまいます。

京都観光の満足度向上に価格上昇&周辺地域の活用

周囲を山に囲まれ、南は宇治川と山崎の隘路で都市の規模に限界があります。上海や香港のように高層ビルを建ててれば、風情を台無しにしてしまう京都。その解決策をJ-WAVEでもはなしていました。

日本総合研究所の枩村秀樹さんは、価格メカニズムで対応すべきと提言しています。道は1200年前に創られたものが基本で、地下鉄をつくるにも掘れば遺跡に当たるため、路線を増やせない古都ならではの事情。

ならば、京都観光の価格を上げるしかないとの意見。バスの乗車料金・夜桜観光の料金・宿泊税の徴収などで京都観光のハードルを上げて、観光客・宿泊客を減らす方向に進むべきとの話でした。

とにかく、観光客の数を増やす時代から、数を減らしても優良な顧客を増やすという方向への変化を目指そうということです。ちなみにナビゲーターのサッシャさんは、奈良に注目。奈良をプロモーションして、観光客・宿泊客を分散するプランを提言していました。

ただし、奈良は、京都以上に宿泊施設・飲食施設が少なくキャパシティは厳しいんですよね。

おそらく、方法としては、価格上昇と周辺地域の活用の双方を使う形になるでしょう。奈良・滋賀・丹波(亀岡)・宇治などの周辺地域には、まだ余力がありますからね。ホテル・飲食施設を増やすビジネスチャンスはあちこちにあると思います。

 

 


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