京都御所の塀

上皇・上皇后のお住まいは京都それとも奈良・・・やっぱり東京?

天皇陛下の退位後の呼称は、「上皇」。敬称は「陛下」でほぼ固まりました。そして、退位後のお住まいを京都・奈良にという話が持ち上がっています。

より具体的なのは京都の方で、かつて、天皇がお住まいだった御所も健在ですし、御所内に新たなお住まいを作ればちょうど良さそうです。

上皇のお住まいを京都御所に:双京構想あり

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京都御苑内には、京都御所・仙洞御所・大宮御所などがありますから、現代の生活にあわせてリフォームすれば、上皇はじめ皇族のお住まいにピッタリ。

京都といえば、「天皇はん」は東京に旅行に行ったはるだけ。真の首都は京都。という京都人が思い浮かぶかもしれません。明治天皇はのお墓は、京都にありますからね。

内裏の図

内裏・禁裏が京都にあったのは、ずいぶんと昔の話。

しかし、それは、あまりにも現実離れしていることは誰もが承知の上。首都機能を京都に移すには土地が狭すぎます。広大な関東平野に比べて京都盆地は小さい。

京都市の人口は、約147万人。これでも現状はかなりの人口過密。東京のように超高層ビルを建てれば、長らく守ってきた景観は台無し。ビルの狭間に挟またれお寺では風情がなくなってしまいます。

そのため、今回の話が浮上する前に東京への一極集中を避けること・災害時のリスク分散観点から、一部の皇族に住んでもらう・天皇陛下に長期滞在してもらう双京構想がありました。

京都は,東京以外に全国で唯一御所を有し,千年の間,天皇がお住まいになり,宮中文化が育まれ,今もなお,日本の歴史・文化の中心として多くの人々を魅了し続けています。皇室とともに歩んできた京都が,日本人の心と文化を体現するもう一つの首都として,日本の伝統や文化を守り育てていくことが,バランスのとれた豊かな国づくりに必要です。双京構想

この双京構想自体は、まじめに考えられており、門川京都市長・山田京都府知事をはじめ政財界をはじめ文化面でも京都大学総長や池坊家元がなを連ねるオール京都体制です。

京都市や京都府などで作る「京都の未来を考える懇話会」は、天皇・皇后両陛下が上皇・上皇后となったら京都に住んでもらうことを目指し、実現に向けた課題を話し合う方針を決めた。門川大作・京都市長が12日、明らかにした。朝日新聞デジタル

天皇を生前退位された場合、一部の上皇・法皇は院政を敷いて、実権を天皇に渡さないケースもありました。しかし、現在の天皇制度は、国の象徴であり、政治・経済・軍事の実権を握っているわけではありません。そのため、お住まいをどこにしても構わないはず。警備・安全上の問題などはありますけどね。

そのため、日本の象徴であり、祭事・文化の大元である天皇家が、引退後に京都や奈良に住むというのは、いい話だと思います。何しろ、東京への一極集中は、今後も変わりそうにありません。そこに一石を投じるためにも上皇・上皇太后が、自然豊かな京都の地にお住まいになっていただければ、嬉しいニュースです。

広い敷地の京都御苑

奈良県の荒井正吾知事は6月14日に、退位後の天皇陛下と皇后さまが、過ごされる場所として、奈良に離宮を作りたいという思いを示しています。こちらの構想は、場所・実現性などは、まだまだこれから。

ただし、天皇陛下も83歳(1933年12月23日)。さすがに、移動や引越しなどへの負担が大きい年齢です。だからこそ生前退位という道を選ばれたわけですし、生まれ育った東京の皇居でお過ごしいただくのが一番かもしれません。東京から京都への頻繁な移動はお疲れになるでしょうし、できれば、上皇となってからのお住まいは、ご自身のご希望を叶えていただきたいと思います。

 

 


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