蒔絵の話

一子相伝の蒔絵師:七代目一瓢斎の棗と香合は美しい

京蒔絵の美しさは格別でまるで息を呑むよう。代々続く蒔絵師の一瓢家は、7代目を女性の一瓢良子さんが継いでいます。

京都の一瓢家は、初代の長兵衛が、梶川某・原羊遊斎に師事して、蒔絵を始めたのが起こり。今は、棗作りを得意とするも、それは戦後になってから。

蒔絵の一瓢斎

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七代目は女性らしい観点から、棗に加え、香合に蒔絵を施したり、新しいチャレンジを行っています。

蜻蛉の香合やすすき香合は、アール・デコの巨匠「ラリック」がガラスで制作したイメージを蒔絵でやってのけた感覚を持ちました。また、渦巻香合や得意技としてい金粉を豊かに使用した棗は絶品。

漆黒の漆に鮮やかな蒔絵の金色は、人間が作り上げた芸術品の中でも、特別なものではないでしょうか。茶道具の中でも、その美しさにダイレクトに打たれる一品です。

こちらは、残念ながら一瓢斎さんの作品ではありませんが、蒔絵の美をご覧ください。

蒔絵の美しさ

粗めの金粉を用いた深みのある金色が魅力。艶のある黒に、金で浮かび上がらせた大胆な図案や微細な装飾は格調高く、その完成度は見るものに緊張感を与えるほどです。漆黒と黄金が生む華麗 茶道具・棗(なつめ)

一瓢斉系譜

初代 一瓢斉 長兵衛
二代 一瓢斉 長兵衛
三代 一瓢斉 栄助
四代 一瓢斉 栄助(安政五年~昭和十一年)
五代 一瓢斉 栄太郎(明治十四年~昭和四十一年)
六代 一瓢斉 栄一郎(明治四十一年~平成十三年)
七代 一瓢斉 栄造
昭和十七年 京都市に生まれる
父 六代一瓢斉、清水屋恒民に師事
平成十三年 先代の逝去により七代を襲名

京蒔絵 七代 一瓢斉 棗展

一子相伝の技が6代目で途絶えることを惜しんだ良子さんは、就職後、改めて京都伝統工芸専門学校を卒業して、蒔絵の道を選びました。京都は近年、伝統工芸を継ぐ方が減っており、後継者不足に悩まされました。その後、環境を整備し徒弟制度から専門学校制度を作ったことで、状況は少し改善されたように思います。

こちらの動画は、金色に輝く棗。

一瓢斎 鳥獣戯画蒔絵大棗 而妙斎書付

戦国時代の豊臣秀吉が喜びそうな黄金の輝きを放っています。

佐藤大観堂:一瓢斎の棗:棗のお値段は最低でも30万円以上。一つずつ手作りで量産はできない分、お値段は張ります。


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