冬が旬の千枚漬けの美味しい食べ方
京漬物の代表が「千枚漬け」。もとは冬の名物ながら人気の高さから一年中、購入することができます。
材料は聖護院かぶと昆布。旬は11月~3月の冬になります。
千枚漬けの材料:聖護院かぶ
元は、近江(滋賀県)の堅田地方で育てられていたかぶの種を聖護院の伊勢谷利八という農家が持ち帰って栽培し始めたのが聖護院かぶのはじまり。そして、1856年に京都御所の料理人だった大黒屋藤三郎が千枚漬けを作りました。
甘くてキメの細かい肌質こそが千枚漬けの魅力。普通な大根やかぶでは、この味は出せません。一級品のかぶと昆布・漬物液で付け込めば千枚漬けの出来上がり。
台所門おざきさんによると、千枚漬けの由来は、1樽に50個の聖護院かぶをつけることから。極上の品を作り出すために様々な工夫を行っていることが良く分かります。
かぶら1個から20枚取れればいいほう。1個でスライス20枚が取れて、1樽に 50個分のかぶらを漬けるから、20×50で1000。そこから『千枚漬』の名が付いたといわれています」 こだわり千枚漬け
千枚漬けの食べ方
千枚漬けは4枚もしくは8枚に切って食べます。入っている昆布は細切りにし、しょうゆ・七味を少し振って食べても美味しいですよ。下記は土井しば漬け本舗で購入した品。
※ぬめりがありますから、手を滑らせて怪我しないように気を付けてください。
冬の寒さに合う漬物ですから、どんな食べ方をしてもおいしいので、いろいろと試してみてください。
保存期間は3~10日程と短いのでご注意ください。封を開けて少し経つとぬめり・粘りが出てきます。これは昆布で漬け込んでいるので問題ありません。たまに、千枚漬けのぬめりから腐っていると勘違いする方もいるようです。きちんと保存して早めにお食べください。
千枚漬けをアレンジして作るレシピは、サーモンや生ハムを巻いて食べる方法が人気。
一例として土井しば漬け本舗さんのサーモン包みをご紹介しておきます。漬物の酸味を考えるとカルパッチョ風味など魚や肉を上手く合わせれば美味しそう。
千枚漬のサーモン包み】
千枚漬1枚をまな板に広げ、タマネギ、サーモン、みぶ菜の順で揃えて置く
千枚漬を手前から、具と一緒にくるくると巻く く
巻いたものを、長い方のみぶ菜で、上の写真のようにくくり(両方2ヶ所) 、両端の耳を切り落とし、真ん中を斜めに切る
切り口の断面を上に向け盛り付けて、お好みでレモンを搾る
いくらや鯛に合わせても美味しい。
千枚漬けの原材料:かぶら、昆布、漬け原材料として糖類、食塩、醸造酢、みりん、酒精、昆布など
寒い京都の冬には定番。