知っとく!京都名物の鱧という魚
鱧は、京都を中心に関西で食べられ、関東ではあまり食べられない魚です。
京都は山に囲まれた盆地で、海は北の丹後か南の大阪湾にまでありません。そのため、海産物を手に入れるには、干物や塩物にしないと道中で鮮度が落ちてしまいます。その中で、鱧は生命力が高く、水がなくてもしばらく生きていることから、京都で珍重されるようになりました。
旬の時期は初夏から盛夏。鱧は梅雨の水を飲むと旨くなると言われることもあるほど。そして、この時期はそう祇園祭りや大文字焼き(五山の送り火)など京都の夏を思いきっり味わえるタイミング。
鱧の特徴
鱧は、タンパク質・脂質を豊富に含む魚。かつ皮にはコラーゲンやコンドロイチンが豊富にあるため、美容やアンチエイジングの観点からも注目されています。コラーゲンは、身体をくねらせて泳ぐタイプの魚に大量に含まれており、ウナギ・アナゴとともに鱧には豊富。
鱧は、小骨が多く、そのまま食べるのには向きません。そのため、骨切りを行い、小骨を食べても問題ないように切断。骨切りした鱧を加熱して頂戴いたします。
鱧料理
京都は、鱧専用の骨切り包丁によって骨切を行う程、鱧が大好きな国。鱧の切落としはその代表的な料理方法。他にもぼたん鱧や鱧寿司など様々な料理方法があり、今でも京都の料理屋で名物として珍重されています。